杉原厚吉先生(明治大学研究特別教授)は数学者、工学者であり、国際ベスト錯覚コンテスト(Best Illusion of the Year Contest)の常連ファイナリストで3回優勝、2回準優勝されています。また現在は台湾の故宮博物院の特別展で作品が展示されています。(~2020/2/23まで)
フォーラムでは「不可能立体の最前線~脳が作り出す不条理な世界~」と題して不可能立体や脳におきる錯覚のしくみについてお話しをしていただきます。
<杉原先生からのメッセ―ジ>
「不可能立体」は、もともとは絵には描けるけれど実際には作れない架空の構造を意味していました。でも、作れるものもあることがわかり、現在では、実際の立体なのに錯覚によってその振る舞いが不可能に見えるものを指すという意味に変わってきています。この講演では、加えた動きが不可能に見えたり、硬い材質でできているのに柔らかく変形するように見えたり、鏡に映すと姿が変わったりする不可能立体の多様な振る舞いを紹介し、そのような錯覚を起こさざるを得ない脳の事情について考えてみたいと思います。
・杉原厚吉先生URL http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokichis/Welcomej.html
<登壇者略歴>
1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、電子技術総合研究所(現産総研)、名古屋大学、東京大学,明治大学などを経て、2019年4月より現職。東京大学名誉教授。専門は数理工学。ロボットの目を開発する研究の中で、不可能図形のだまし絵を立体化する手法を見つけ、立体錯視の分野へも研究を広げてきた。さまざまな不可能立体を創作し、立体錯視アーティストとしても活躍している。国際ベスト錯覚コンテスト優勝3回(2010年、2013年、2018年)、準優勝2回(2015年、2016年)
東京都立産業技術大学院大学(とうきょうとりつさんぎょうぎじゅつだいがくいんだいがく、英語: Advanced Institute of Industrial Technology)は、東京都品川区東大井1丁目10番40号に本部を置く日本の公立大学である。2006年に設置された。大学の略称はAIIT。
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